【異次元フェス向け⑨】公式動画で確認!ミリオン両日向け予習曲【ようこそラブライバーさん】
2023年11月11日(土) アイドルマスター
このエントリでは、異次元フェスに出演する「アイドルマスターミリオンライブ(ミリオン)」の出演日によらないオススメ予習曲と、同作の簡単な紹介を載せています。アイマスに触れたことのないラブライバーの皆さんや、ミリオンに詳しくない他ブランドのPさん向けに用意してみました。公式動画もいっぱい貼っておきましたので、是非ご覧ください!
目次
はじめに
- ミリオンライブには39人のオリジナルアイドルがいます(各作品には先輩アイドルの765プロオールスターズ13人も登場します)。異次元フェスにはDAY1/DAY2それぞれ、そのうちの8人のキャストが出演予定です。このエントリでは、キャストの持ち歌に関わらない予習用のミリオンの楽曲を紹介します。
- ミリオンはアニメ曲と全体曲を中心に紹介します。ただ、アニメは現在放送中で、異次元フェス初日まででもまだ9話までしか放送されません。しかし、劇場で全話先行公開されたので、ミリオンPの多くはストーリーも楽曲も全て知っている状況になっています。これも踏まえ、致命的なネタバレのないよう楽曲の側面を紹介するようにしています。
- ここでは公式動画を多数引用しています。動画の内容は公式のものとなりますので、取り扱いにはご注意ください。
- ミリオンは各サブスク配信サービスで多くの曲をフルバージョンで聴くことができます。気に入った曲があれば、是非フル音源を聞いてみてください。最新の楽曲は入っていないことがあるので注意です。
- いちばん大事なことを書きます。現在放送中のアニメ「アイドルマスター ミリオンライブ」を見てください!こんなブログ読むより100万倍解像度上がります。既に劇場先行配信で最後まで公開されており、全話通して名作保証できます!ミリオンPがびっくりするくらい良いアニメです!ぜひ見て!お願い!
ミリオンのアニメ曲
テレビアニメ「アイドルマスターミリオンライブ」大絶賛放送中です!とてもいい作品になっているので、是非チェックしてみてください!異次元フェスでアニメの曲をどれだけやるかは分かりませんが、少なくとも主題歌の歌唱確率はかなり高いと思います。また、それ以外の挿入歌についても簡単に紹介します。
Rat A Tat!!!
アニメの主題歌です。ミリオン的には「らたた」と読みます。これは英語でドアをノックする音を表してまして、ミリオンの「劇場(シアター)」の扉を叩いている、という意味になっています。この曲はアニメ本編にも登場しており、本編を見ると曲の解像度が爆裂に上がるという特徴があります。このエントリの公開時点で放送済の1~5話だけでもその意味が分かるので、良かったら是非アニメを見てほしいです。アニメ公開前はミリオンPの間でもそこまで話題になっていない曲でしたが、劇場先行公開直後にCDが店頭から一瞬で消えました。
[ノンクレジットオープニング]
[ミリシタPV]
セブンカウント
アニメの挿入歌です。アニメが始まるずっと前からイメージソングとして公開されていたもので、アニメの4話では挿入歌としても使用されました。ミリオンの全体曲としては非常に珍しい物静かなバラード曲で、アニメでは一つの課題が解決に向かって大きく動き出すシーンで使われています。間奏中に7から順番にカウントする箇所がありますが、「7・6・5……」の並びを見れば「セブンカウント」の意味が分かりますね。
[アニメイメージPV]
他のアニメ挿入歌
アニメの挿入歌は他に8曲ほどあります。が、ストーリーに絡んで登場する曲が多いことと、そもそも異次元フェスまでに放送が間に合わない曲があることが既に分かっているので、歌唱しない可能性も高いと思われます(そもそもメンバーが揃ってないですしね)。というわけで、ここでは8曲をリンクだけはってパパっと紹介だけしておきます。歌っているユニットの名前はそれぞれ「Team 1st」~「Team 8th」という非常に(名前は)覚えやすくて(違いが)覚えにくいものなので、暗記するようなものでもないと思います。それよりとにかくアニメ見て!アニメ!
- Team 1st:Star Impression
1曲目はクール寄りの熱い曲から。こういう曲はミリオンの十八番です。アニメの披露シーンがとてもかっこいいので是非ご覧いただきたいです。 - Team 2nd:海風とカスタネット
爽やかなイントロから始まる夏らしいアイドル曲です。この曲はなんといってもサビのコールで、「ハイ!ハイ!」ととっても簡単で参加しやすいです。その後に「パパン」とクラップも入ります。カスタネット要素かな?。 - Team 4th:catch my feeling
あれ?4th?3rdじゃなくて?となりますが、4thで合っています。昔のトレンディドラマの主題歌みたいだと話題になりました。この曲が乗っかるアニメのストーリーがとても印象的なので、やっぱりアニメ視聴がオススメです。
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[試聴動画:1st・2nd・4th]
- Team 3rd:オレンジノキオク
4thはエモみのある柔らかい曲です。タイトルに「オレンジ」とありますが、ライブでは客席がオレンジ一色になります。リアルライブではまだ披露されたことないけど、たぶんそうなります。 - Team 5th:バトンタッチ
こちらもエモみがある曲ですね。サビの入り方がとても印象的で、記憶に残りやすいメロディアスな曲のように感じます。「運命共同体」というキーワードは、ミリオンの物語の中でストンと腑に落ちます。 - Team 6th:Unknown Boxの開き方
突如始まる舞踏会のようなイントロ。他の曲と印象ががらっと変わりますが、Aメロからの流れは実にミリオンライブらしい、遊園地感の強い曲となっています。この曲もサビでコールが入りますが、「海風とカスタネット」と比べると難易度が高いです。 - Team 7th:トワラー
バラード風のアコギ曲です。メンバーにジュリアがいるから成立する楽曲ですね。サビは手拍子を打ちながら聴きいるのが良さそうです。終盤は客席も巻き込んで皆で歌っちゃったりして。 - Team 8th:REFRAIN REL@TION
アイマスではタイトルに「@」が入る曲は何らかの「集大成的な意味をもつ曲」である事が多いです。なのでこの曲がどういう曲なのか、アイマスPならアニメを見ていなかったとしても大体想像がつくものです。しかし、曲調はこれまでの「@が含まれる曲」とは印象が随分違うものになりました。アニメを最後まで見ると、この曲が流れるシーンが脳裏に浮かぶようになります。
[試聴動画:3rd・5th・6th・7th・8th]
ミリオンの全体曲
ミリオンライブの「全体曲」は割とシンプルで、概ね毎年1曲が作られています。それ以外の曲もありますが、しかし10年もコンテンツやってて400曲近いオリジナル曲があるとは思えないほど、全体曲はそこまで多くありません。それは恐らく、765プロASも含めた50人前後の音源を作るのが大変だからだと思います。そう、ミリオンの全体曲は最大51人(※アイドルだと52人ですが、双海亜美・真美のキャストが同一であるため)で歌う大合唱音源となっています。ここではその中でも更にピックアップして動画貼り付け紹介しますが、名前だけは一応全部出しておこうと思います。
Thank You!
ミリオンライブで一番最初にリリースされた全体曲です。最初からいきなり50人音源、50キャラがずらりと載ったジャケットは、当時大変なインパクトがありました。シンデレラの「お願い!シンデレラ」相当の定番曲ですが、それ以上にミリオンのテーマ性が押し込まれた、「ミリオンライブ憲章」とても言うべき曲となっています。例えば、現在のミリオンのオリジナルアイドルが「39人」なのも、この曲になぞらえています。放送中のアニメを見ていても、この曲の歌詞と照らし合わせて「あっ」となるシーンがきっとあるはずです。コール箇所は多く、一部やや覚えにくいものもありますが、サビの「止められなーい」コールは固定なので、これを言うだけでもかなり一体感が出ると思います。
[ミリシタPV] ※39人バージョン。ゲームで再現できます。更にソロパートは配置したアイドルの声になります。
[ライブPV]
Brand New Theater!
ミリオンライブ5年目から始まった新ゲーム「ミリオンライブ シアターデイズ(ミリシタ)」リリース時に制作された楽曲です。前エントリでも紹介した「劇場(シアター)」の設定がミリシタで固まり、それをイメージした曲となっています。イントロの歌詞が「とびらあけて さあ行こうよ」から始まりますが、これがアニメOPの「Rat A Tat!!!」の扉を叩く音と繋がっているわけですね。この曲もコールが非常に多く、しかもなかなかに難しい。。。ミリシタのMVが一番イメージを掴みやすいと思うので、是非そちらをご覧ください。
[ミリシタPV] ※39人バージョン
[ライブPV]
UNION!!
「ミリシタ」1周年の記念曲です。ミリオンの全体曲の中でも人気の高い曲で、曲の一番最後に「この歌声がMILLION!!」と歌い上げる、ある意味でミリオンを代表する曲のひとつとなりました。フル音源だとその後にも更に歌唱が続き、その歌詞もミリオンライブを理解する上では非常に重要なものとなっています。ミリオンライブは「誰一人手放さない」、全員で一丸となって進んでいくコンテンツです。それを体現する「UNION!!(結合・団結といった意味)」は、まさにこの作品に相応しいテーマ曲と言えるでしょう。
[ミリシタPV] ※39人バージョン
[ライブPV]
Crossing!
ミリオンライブのコンテンツ10周年を記念して作られた楽曲で、「10」を意味する「X」を交差点になぞらえた歌詞になっています。とにかくドラマチックな構成が特徴で、特にBメロから助走をつけてサビに飛び出すような流れが実に印象的です。フル版の大サビはこれが更に顕著となっており、ミリオンPの10年の記憶を叩き鳴らすのに十分な凄まじい助走でぶん殴ってきます。それでも(フル版の)歌詞で「きっと後を行く誰かの道も繋ぐ」と言ってくれるのが嬉しいですね。ミリオンライブの想いがこれでもかと伝わる楽曲です。是非聞いてほしいです。なお、コールはめちゃくちゃ難しいので、モニターに表示されることを期待しましょう(えー?)。サビ前とサビ中の「Try!(x3) & Go!」はコール対象で、「Thank You!」を演者に任せ、直後の「イェー!」を叫ぶのがコツです。難しい……。
[ミリシタPV]
グッドサイン
ミリシタ6周年曲で、異次元フェス現在では最新の全体曲となります。総じてエモい曲が多かったミリオンの全体曲の中では、かなり明るくて楽しい曲となりました。なぜグッドサインかというと、親指を上げたハンドサインが6周年の「6」に見えるからですね。なのでサビの「グッドサーイン」の所で親指を上げるのがポイントです。この曲もコールは本当に難しいですし、更にクラップまであります。ミリオンの全体曲は披露回数が多くなりがちで、難しいコールも馴染みやすい傾向がある気がします。
[ミリシタPV]
DIAMOND DAYS
ここからちょっと毛色が変わります。この曲は正確には全体曲ではなく、ミリオンのプレイヤー投票型劇中劇企画で共通して使用されているエンディング楽曲です。ミリオンのリアルライブではアンコール前のラストで非常によく使われており、まさにエンディングですね。コールはそこまで難しくなく、Aメロにやや難しい暗記コールがありますがそれは無視して、サビ前で「ウウウーーー」と溜めて「イェーーー!!!」だけ言えばOK!あとはフル版だと最後に「最高ーー!」と叫ぶところがあります。ライブでは演者に合わせてワイパー(左右にライトを振る)したり、手を振ってくれるのに振り返したりするのが楽しい曲です。
[試聴動画]
[ライブPV]
Do the Idol!!〜断崖絶壁チュパカブラ〜
さらに毛色が変わります。これも正確には全体曲音源ではないんですが、紆余曲折を経て作られた「劇場宣伝ソング」なので、ライブで披露されるなら全体曲に近い扱いになります。ミリオンを代表するトンチキ曲で、Pの投票で選ばれた「新しい時代への挑戦/断崖絶壁を登るような…/ハードコアテクノ/チュパカブラ」というテーマのもと(作曲家への無茶振りの果てに)生まれました。選択肢そのものが悪かったとかそういう声もありますが、何はともあれPからは愛される楽曲にはなったと思います。ミリシタMVにウザいほど出てくる緑色がチュパカブラで、コイツ自体はPに支持されてるということは特にありません。こんな曲でさえサビのコールが結構難しいんですが、サビ後半の手拍子だけで大丈夫ですよ、ほんと。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
それ以外の全体曲
- Welcome!! (ミリシタMV・ライブPV)
ミリオンの2曲目の全体曲です。次の「Dreaming!」に比べてライブであまり披露されないことがよくネタにされますが、バンナムフェスでは披露されていました。コール箇所は多いですが暗記系は少なく、ライブ慣れしている人にはかなり簡単だと思います。サビ頭の「ワンツースリーフォー!」を大きな声で叫びましょう。 - Dreaming! (ミリシタMV・ライブPV)
ミリオンの3曲目の全体曲で、「ミリシタ」が始まる前の最後のものになります。エモみの強い曲で人気が高く、ライブでも非常に多用されています。この曲はコールが少ないので、PPPHや間奏のオイオイをやっていれば概ねOKですね。 - Flyers!!! (ミリシタMV(39人バージョン)・ライブPV)
「ミリシタ」の2周年記念曲です。ミリオンライブはシンボルマークなどで「蝶」がモチーフとなっていますが、それを強く意識した楽曲になっています。リアルライブでもミリシタMVのような登場演出が行われることもあります。 - Glow Map (ミリシタMV)
トワイライトタイムに屋外で歌われることを意識した、ミリシタ3周年記念の全体曲です。7thライブは実際に屋外ライブとして実施されました。とてもエモーショナルでドラマチックな曲です。 - Harmony 4 You (ミリシタMV・ライブPV)
「ミリシタ」の4周年記念曲です。ミリシタ開始から4年、ミリオン開始からだと8年のタイミングで、一旦過去の自分たちを振り返る曲になっています。ミリシタMVのAメロ後半からBメロの演出が印象的です。 - 夢にかけるRainbow (ミリシタMV)
「ミリシタ」の5周年記念曲です。「皆で一緒に」が基本のミリオンにおいては珍しい、「私」個人をテーマにした全体曲です。曲調もこれまでにないクールで力強い感じになっています。
ミリオンの定番ユニット曲
ミリオンライブはアイマスの主要5コンテンツの中でも最多の楽曲数を誇り、ユニット曲もとんでもない数があります。一時的なユニットにカップリング曲まであったりするので、ガチなミリオンPでもついてくのが大変です。しかし、そんなユニット曲にも「定番」と呼ばれるものがあります。これまたどこで線を引くのかとても悩ましいものではありますが、本当に定番なものを中心に紹介したいと思います。
Blue Symphony
どんなコンテンツもそうだと思いますが、最初期は曲が少ないのでどの曲も「定番」になりがちです。ミリオンも最初のCDシリーズ「LIVE THE@TER PERFORMANCE(LTP)」のユニット曲はその多くが定番となりました。ここではその中から2曲紹介します。「Blue Symphony」は「ミリシタ」でも最初から解放されている曲で、コンテンツ初期から非常に多く歌われてきました。静香(田所あずささん)のソロ「Precious Grain」と並んで、ミリオンといえば「とりあえず青聴いとけ」のイメージを定着させた曲です。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
Sentimental Venus
これも「LTP」のユニット曲の一つです。かわいらしい感じに寄せている楽曲で、初期から人気が高く何度も歌唱されました。この曲といえば2ndライブでの音響トラブルが有名です。ラストの落ちサビ後にオケ音源が止まってしまったのですが、そこを会場のPも含めた大合唱で乗り切った、ということがありました。トラブルだったのに全体としていい思い出となった、今でも語り草な出来事です。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
Eternal Harmony
2番目のCDシリーズ「LIVE THE@TER HARMONY(LTH)」から1曲紹介します。このシリーズにも定番となった曲が多くありますが、「Eternal Harmony」通称エタハモはその中でも人気がある曲です。テンポが速く元気があってノリやすい、ライブ向きの楽曲ですね。コール箇所も結構あるんですが、何よりもサビの最後の「エターナルハーモニー!」が一番大事、ここさえ決まれば大丈夫です。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
ジャングル☆パーティー
CDシリーズ「LIVE THE@TER DREAMERS(LTD)」から。ミリオン屈指のコール盛り上がり曲です。予習なしでも曲途中からコールがなんとかなってしまうくらいノリが良い曲で、まず心配いりません。なお、先程の「Blue Symphony」もですが、この曲はオリジナル歌唱者が異次元フェスに参加していません。ここで挙げているくらい「定番」の曲だと、メンバー関係なくやったりします。
[ミリシタMV]
[ライブPV] 765プロASとの合同ライブ
Raise the FLAG
CDシリーズ「LIVE THE@TER FORWARD(LTF)」から。こちらもミリオン屈指の「クール系」爆裂盛り上がり曲です。盛り上がる曲は数あれど、「Raise the FLAG」のギアは更に一段高いように感じますね。コールはそれほど難しくないですが、それよりウルトラオレンジを折ってとにかく盛り上げていくのが正解な曲です。今年の合同ライブではなんとSideMのカバーがあり、また違った熱さを纏う曲にもなりました。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
FairyTaleじゃいられない
「ミリシタ」で最初に生まれたイベントオリジナル曲です。ミリシタから新たに設定されたアイドル属性「フェアリー」の属性曲となっています。この属性はシンデレラで言うところの「クール」に概ね近く、楽曲もミリオンらしい「熱い青」系の楽曲となりました。属性曲3曲の中でも披露回数が多い人気曲となっています。なお、こちらは合同ライブでシンデレラがカバーしていました。それにしてもこのエントリ、堀江晶太さんが作曲した歌の紹介が多いw 意識してるつもりはないんだけど。
※「プリンセス」の属性曲はこちら、「エンジェル」の属性曲はこちら
[ミリシタMV]
[ライブPV]
花ざかりWeekend✿
「ミリシタ」のイベント曲シリーズから、定番の1曲です。会社に務めるOLが花金に着飾って夜のパーティーへ繰り出すという、アイドルソングとしてはとても珍しいものとなっています。この曲は女性P人気が高いと言われており、同様にキャストからの人気も特に高いようです。合同ライブの定番ともなっており、バンナムフェスやアイマス合同ライブでも披露され大いに盛り上がりました。麗花(平山笑美さん)のロングシャウト「ぴらみ砲」というキーワードが誕生した曲でもあります。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
咲くは浮世の君花火
こちらも「ミリシタ」の定番曲です。「花ざかりWeekend✿」同様バンナムフェスやアイマス合同ライブでも披露されており、ミリオンのお祭り曲として定着した感じがします。サビの「ファイヤーフラワー」を全力でコールしましょう。なお、「花火」は英語で「Fireworks」なので間違えて覚えないように。
[ミリシタMV]
[ライブPV]
これ以降のユニット曲
これまで挙げたのより新しい曲は、あまり「定番」といった曲は見当たりません。というより、曲が多くなりすぎてきて「何度も歌う余裕がない」んですね。最も新しい「THE@TER SEASON」や「THE@TER VARIETY」シリーズに至っては、ろくにライブで歌われてない曲が多数あります。どうすんだこれ。ここからはリンクだけ張って、自分好みの曲を簡単に紹介だけしておきます。予習向きではないので読み飛ばして構わないところです。
- dans l′obscurité (ミリシタMV・ライブPV)
「どんろぷすきゅりて」と読みます。「THE@TER WAVE」シリーズのユニット「Chrono-Lexica(クロノレキシカ)」のリード曲です。テーマは「お耽美」とされており、中学生中心のユニットでありながらなかなかにエッ(略)な雰囲気のゴシック曲となっています。エレキギターとドラムがドコドコする感じがシャニマスのアンティーカを彷彿とさせると思っていたら、今年の合同ライブできっちりコラボ歌唱してくれました。 - パンとフィルム (試聴動画)
これも「THE@TER WAVE」シリーズのユニット「≡君彩≡(きみどり)」の曲なのですが、なんとCDカップリング側です。ライブでの披露はたった1回だけ、ゲームにも登場したことのない曲ですが、様々なアイマス曲人気ランキング上位に顔を出す人気曲となっています。90年代のJPOPのようなトレンディな歌詞のミドルナンバーで、サビに入るとだんだん音が短く詰まっていって気持ちが高ぶっていく感じがとても心地良い曲です。自分も大好き。もう予習曲でもなんでもないですねw - Shamrock Vivace (ミリシタMV)
「THE@TER SEASON」シリーズより13人曲の一つです。ゴージャスな雰囲気のビッグバンドジャズです。選曲は完全に自分の趣味ですが、同シリーズにはいい曲が多いので、興味があれば追いかけてほしいところ。ミリシタMVの黒タイツが眩しいですね。 - スペードのQ (ミリシタMV)
これも「THE@TER SEASON」シリーズより、かなりトンガッたユニット曲です。テーマはなんと「ヤンデレ」。歌詞にいろんな仕掛けがあります。このシリーズは多方面で面白い曲が多いので、個人的にもお気に入りです。 - 春風満帆スターティング (ミリシタMV)
「THE@TER VARIETY」シリーズはその名の通りバラエティに富んだ楽曲が多くあります。トンチキ曲もちょこちょこありますが、ここではそこそこトンチキな「お花見」テーマの楽曲を紹介します。全員が未成年なのに「かんぱーい!」から始まる不穏さはありますが、曲としては素直に楽しいパーティーソングになっています。
ミリオンライブについてもう少し教えて
当エントリでは、ミリオンの楽曲の紹介をしてきました。ですが、そもそもミリオンについてよく分からない、がっつりやり込む気はないけど軽く触れるにはどうしたらいいの?、という人も多いと思います。ここからは自分の主観にはなりますが、簡単にアイドルマスターミリオンライブ(ミリオン)について紹介をしたいと思います。
ミリオンってどういうアイマス?
「アイドルマスターミリオンライブ(ミリオン)」は現時点のアイドルマスター主力5ブランドの中で、3番めに生まれたコンテンツです。シリーズが始まったのは2013年2月、シンデレラより1年強遅いことになりますが、長いアイマスの歴史の中ではほぼ同じ世代の作品に位置づけられます。2023年はちょうど10周年のメモリアルイヤーということになりますね。
当初はシンデレラガールズと同じようにソーシャルゲームとしてリリースされ、その後リズムゲームの「シアターデイズ(ミリシタ)」がリリースされました。流れだけ聞くとシンデレラとよく似てますし、ついでにSideMもそんな感じです。ミリオンのゲームはバンダイナムコが直接制作・運営を手がけているのがシンデレラとの大きな違いです。ゲームについては後述します。
ミリオンの最大の特徴は、アイドルが所属する事務所が「765プロ」であること。元祖シリーズである無印の「アイドルマスター」と同じ事務所で、その後輩アイドルを描いている作品です。作中には無印の先輩(765プロオールスターズ→765AS)も登場し、ミリオン独自のアイドル39人と合わせて52人が登場します(当初は歌織・紬の2人はおらず、50人でした)。物語の主軸となる舞台が「劇場」であるのは前エントリでも紹介した通りで、先輩の作品にはなかった要素ですね。
ミリオンはシンデレラと異なり、全員に最初から声優がついています。タイトルに「ライブ」とありますが、当初から楽曲をリリースしライブを行うことを前提とした、まさに765プロの後継のポジションだったようです。先輩のライブへのゲスト出演などから毎年の単独ライブを経て、一歩ずつ歩んできた作品ではありますが、公式で「歩幅」と言い表されたコンテンツの進展速度はアイマス5作品の中で最も遅い作品ではあったと思います。なんせアニメ化まで10年!コロナ禍などがあったとはいっても、それでも牛歩だったと思います。
そんなミリオンですが、楽曲リリースだけは他のどのコンテンツよりも速かったです。最初の2年強でCDシリーズを2周し(LTP・LTH)、50人全員がソロ2曲ずつと2ユニット所属というものすごいハイスピード!コンテンツ100曲に到達するのに1年半しかかかりませんでした。さすがにそのペースのままとはなりませんでしたが、ミリオンは今でもアイマス5ブランドで最多の400曲近いオリジナル曲があります。これ、ラブライブ!だと3作品分に拮抗しそうな数ですよね。凄いのか、やりすぎなのか。
ミリオンの世界観はかなり特殊です。基本設定としては765プロの世界観を基調とする、ごく一般的なアイドル世界を描いている作品でありながら、内容は初期からかなりぶっ飛んでいました。イラストもコメディチックなものが多く、大多数のアイドルに「普通じゃない」トンチキ設定がついています(未来:押しボタンと見たらとりあえず押してしまう、静香:度を超えたうどん好きで画力が極端な画伯、など)。それでいてちゃんとアイドルの真面目な話や家庭の問題もちゃんと出てくるなど、一言でいうと「カオス」な作品でした。
しかし、セカンドスタートと言っていい「ミリシタ」リリース後、その方向性はだいぶ整理され、「地に足の付いたアイドル作品」として生まれ変わりました。それでいてトンチキ設定は引き継がれ、ある程度のカオス世界観をそのまま抱えながら、ミリオンは安定路線に入っていきます。
「シアターデイズ(ミリシタ)」について
現在のミリオンライブで稼働中のゲームが「シアターデイズ(ミリシタ)」です。2017年6月にリリースされて以来、ミリオンのホームグラウンドとして確固たる地位を固めてきました。アップデートの評価が非常に高く、「痒いところに手が届く」「そこが痒かったのか」とまで言われる進化は留まることを知りません。ミリオンに手を出すなら、このゲームをやっておけばまずは必要十分と言えるでしょう。
ミリシタはいわゆるリズムゲーム、音ゲーですが、デレステと同様、美麗な3DMVが特徴です。映像の感じが初代アイマスに近い雰囲気で、デレステより更にシャープな映像を出せるようになりました。更にミリシタではいち早く13人もの多人数歌唱MVを実現、更には39人の同時歌唱MVという、スマホゲームとは思えない非常に高品質なものも登場しています。全体曲などではユニットに配置したアイドルの歌いわけまで高度に実現しており、様々な楽しみ方ができるものとなっています。
特筆すべきはアイドルに着せられる衣装の数で、共通衣装からSSR個別衣装、水着や学生服、その他特殊な衣装やネタ系のTシャツまで全部含めると、1アイドルあたり100着以上の衣装が用意されています。52人のアイドルで掛け算した数字は、現時点でなんと6000着オーバー!更に髪型や髪色を変更できる要素まで備えており、着せ替えゲームとしてもかなり幅広く遊べると思います。
音ゲーとしての特徴はかなりマイルドです。苦手な人には辛い譜面も多いかもしれませんが、一般的な音ゲーで中の上くらいの腕前の人ならほぼ全ての譜面をフルコンボできるはずです(何曲か鬼門はありますが)。ポイントはかなりガバガバな判定の緩さで、上記のようなMVやアイドルの着せ替えを楽しみながら「音ゲーもできる」くらいのゲームデザインとなっています。また、オートプレイがかなり充実しており、特に最近はイベントでもほとんど音ゲーをプレイせずとも比較的上位の報酬を得られるくらいになりました。オートプレイなので相応の時間はかかりますし、イベント走破のためのスタミナと回復アイテムは必要なので、そういった面でのプレイヤーレベルの差別化を図っています。一言で、かなりお手軽に遊べるゲームです。
デレステと同様、「コミュ」と呼ばれるストーリーも膨大に収録されていますが、その内容は比較的ライトなものが多く、重たいドラマはそれほど多くありません。これまたストレスフリーで気楽に遊べるのが信条といった雰囲気が強いです。とはいえアイドルによっては重ための背景を背負ってる子もいるので、そこは担当ごとの差が出ると言えるでしょう。ミリオンらしいトンチキ要素はイベントシナリオなどで突然出てきますが、普通に触っている分にはかなり「普通のアイドルのゲーム」に見えると思います。
総じて「ファンを繋ぎ止めておく作品」としてかなり理想的なゲームとなっており、素直にオススメです。ガシャの凸仕様も(アイマス界隈の中では比較的)優しく、担当が一人二人程度なら、割と苦労せずに衣装を揃えていけます。個人的にも、ミリシタは課金がメリットとして直接活きる要素が多いので、スマホゲームかくあるべしと言った名作だと思います。
グリー版「ミリオンライブ(グリマス)」について
グリー版「アイドルマスターミリオンライブ(グリマス)」は、2013年にリリースされたミリオンの最初のゲームです。シンデレラの「モバマス」同様の、いわゆる「ポチポチゲー」ってやつですね。
シンデレラほどではないものの無印のAS含めて50人という多人数は、やはりポチポチゲーとして必要な頭数として揃えられたものと言えるでしょう。ミリオンが初期から非常に高く評価された要素として、50人が公平に扱われたことが挙げられます。どのアイドルにも新規カードやイベントがバンバン作られ、基本的にアイドルの出番に大きな差はありませんでした。この方針は多くのPから歓迎されましたが、コンテンツ全体が牛歩化する要因でもあったかもしれません。
そしてグリマスならではのトンチキ要素。アイドルたちは人間とは思えない運動性能で活動し、現実的にありえない行動や状況に巻き込まれ、あるいはPをもトンチキ展開に巻き込んでいきます。やたらセクシーなイラストも多かったです。そういったミリオンらしいトンチキも、Pから愛されるものではありました。ただ、ミリシタからミリアニにまで踏み込んだ現在の視点としては、グリマスは一般化するにはちょーっと特殊すぎたかなというのは感じられるところではあります。ミリシタ稼働から1年経たない2018年3月、グリマスはサービスを終了しています。
アニメ「ミリオンライブ」(2023年)
現在絶賛放送中のテレビアニメです。何度も申し上げていますが、本当に面白いので是非見てください。これまでのアイマスのアニメと異なり、CG主体のアニメになっていますが、それがいい方に働いている局面の方が多い作品となりました。キャラもストーリーも好感度が高く、ライブシーンも多くあります。既に劇場で最終話まで先行公開済ですので、最後まで面白いことを保証できます。
ミリオンのアニメ化はずーっと望まれていました。ゲームとしては同時期のシンデレラが2015年に、後発のSideMが2017年にアニメ化しており、ミリオンはまだかミリオンはまだかとPもキャストも首を長くして待っていました。途中アニメ風PVなんてのが出てきて「すわアニメ化か!?」などとぬか喜びすることもありました。そして待望のアニメ化発表がついに、2020年の7月に行われます。そう、そこから更に3年も待っているんです。そして今年ようやく公開にこぎつけたことになります。コンテンツ開始10年目のアニメ化です。
ここまで遅くなった理由は、恐らく登場アイドルの多さが原因だと思います。シンデレラやSideM、また現在先行公開中のシャニマスのアニメでは、ストーリーの中心になるアイドルを15人前後に選抜しています。ラブライブ!シリーズもそうですが、アニメ1クールで描けるキャラクター数はせいぜい10人程度、物語として成立するのは15人程度までなんですよね。それに対してミリオンのアイドルは39人。多い。多すぎる!しかしそれを削減するという選択肢はミリオンにはありませんでした。全員が登場するアニメを本当に作っちゃったんです。
結果的に、ミリオンのアニメは「信号機」の3人を中心に描かれる群像劇となりました。一人一人のアイドルがお当番回を持つこともなく、全員がそれなりの出番とセリフを持つスタイルでアニメ化されています。監督いわく「箱推し」のアニメと表現していました。このアニメで初めてミリオンに触れる人は、アイドル多すぎで覚えられないと思うと思います。でも、最初はそれでOK。とにかくこの劇場の物語を最後まで見てみてください。ミリオンに触れる最初の一歩としては、この10年で最も最適なものに仕上がっていると思います。
ミリオンのライブについて教えて
ミリオンは当初から定期的なライブを行うことを想定したコンテンツでした。タイトルにもライブって入ってますしね。基本的には毎年1つのタイトルの大型周年ライブを行います。ツアーだったりツアーじゃなかったりするので公演回数はまちまちですが、アイマスシリーズの中では大型ライブの回数は多い方ではありません。ただ、当選型のリリースイベントや配信ライブなどはそれとは別にちょくちょく行われており、大きなハコでも小さなハコでも配信でも見られる、マルチな展開を行っていると言えます。
ミリオンのライブは一言で言い表すと「正統派」。派手なステージ演出はそこまで多くなく、歌の披露に多くのパワーが割かれます。特筆すべきは歌唱力の高いメンバーの多さで、魂まで響く歌声には本当に毎回驚かされますし、「この人もこんなに上手かったのか」という発見が11年目の今でも起こります。それとは逆にMCのポンコツっぷりもアイマス随一で、ひとたびミリオンが喋りだせば何かが起こります。伝説的なやらかしも数多くあり、それはそれとしてミリオンの歴史に花を添えています。
[近年の公演(一部)]
- 5th Live:BRAND NEW PERFORM@NCE!!! 2018/06/02~
ミリシタがリリースされてから初の大型ライブで、ミリシタの標準衣装「シャイニートリニティ」と同様の衣装を着用して行われました。各メンバーのソロ曲「3曲目」が中心のセトリで、各々の歌唱力を存分に楽しむことができた公演となっています。 - 6th Live Tour:UNI-ON@IR!!!! 2019/04/27~
仙台・神戸・福岡と、埼玉SSAのファイナルで行われたツアー公演です。地方の3公演は、Angel・Princess・Fairyの属性別の公演として実施されました。セトリの目玉はミリシタの最初のイベントシリーズ「THE@TER GENERATION」の楽曲で、ゲーム内ユニットがテレビ番組風の演出で楽曲とMCをまとまって披露する、対バンスタイルのライブでした。ミリオンのライブの中ではかなり演出が濃いめで、ミリオンのライブとしては定番の一つとして親しまれています。 - 7th Live:Q@MP FLYER!!! Reburn 2021/05/22~
富士急ハイランド コニファーフォレストで行われた、現在のところアイマスでは唯一の屋外大型ライブです。タイトルに「Reburn(再燃焼)」とあるのは、コロナ禍で前年の開催が見送られたことによるもので、ほぼ1年後に同会場同タイトルで再度企画されました。テーマがあまり固定されないお祭りのようなセトリで、ステージ上の篝火や打ち上げ花火など、屋外ならではの演出が多く取り入れられました。キャストが着用した全天候型のポンチョのような衣装が特徴的です。 - 8th Live:Twelw@ve 2022/02/12~
武蔵野の森総合スポーツプラザで行われた、バレンタインを意識したライブです。セトリの目玉はミリシタの2周目のイベントシリーズ「THE@TER WAVE」曲で、6thと同様やはり対バン形式で行われました。ミリオンの中でのカバー曲が多く披露された公演でもあり、全然関係ないメンバーのソロ曲を他のユニットが披露するなどの、面白い構成が組まれています。 - 9th Live:ChoruSp@rkle!! 2023/01/14~
久しぶりに武道館で行われたライブです。各メンバーのソロ曲「4曲目」が中心のセトリで、これまたミリオンメンバー各々の歌唱力を堪能することができる公演となりました。ソロ以外の楽曲の多くが特殊なアレンジを施されており、いつもの楽曲が雰囲気を変えて披露されたのが新鮮だった公演です。なお、ミリオンでは全体曲「Thank You!」に「手作りのぶどーかん」という印象的な歌詞があり、武道館が一種の聖地のような扱いになっています。 - 10thLIVE TOUR Act-1:H@PPY 4 YOU! 2023/04/22~
ミリオンもいよいよ10周年。それを記念して、10thライブは4つの公演で構成される、大型ライブツアーとなりました。その第一弾は埼玉SSAで行われたライブで、ミリシタより前の「グリマス」時代の楽曲を中心とした、懐かしいライブが開催されました。 - 10thLIVE TOUR Act-2:5 TO SP@RKLE!! 2023/07/29~
10周年ライブの第二弾は、ミリシタ以降の楽曲を中心としたライブです。ミリシタより加わった2人も駆けつけ、比較的新しい楽曲を中心としたライブが行われました。開催場所は名古屋のポートメッセで、名古屋市を巻き込んだコラボイベント「でらます」が大盛況となりました。また、会場へのアクセスの悪さが話題となったりもしましたが、直後のLiella!やウマ娘のライブでその反省が活かされたと聞いており、異次元フェス的には面白い繋がりがあったと言えるかもしれません。 - 10thLIVE TOUR Act-3:R@ISE THE DREAM!!! 2023/11/04~
この記事を書いている直前に北九州で行われた10周年ライブの第三弾は、「アニメ」の楽曲を中心としたライブでした。アニメ曲と言ってもツーデイズやるほど曲数がないけどどうするのかと思っていたら、なんと先輩の765プロASの「アニメ」の曲も歌うという予想外の展開に。終わってみると実にミリオンらしい、正統派でエモみのあるライブとなりました。 - 10thLIVE TOUR Act-4:MILLION THE@TER!!!! 2024/02/04~
第四弾はまだ行われていないライブです。来年2月にKアリーナで実施されますが、特に2日目はミリオン39人全員の出演が予定されています。これはミリオンの歴史上初めてのことで、どうやら凄いライブになりそうな予感がします。
P目線でぶっちゃけどうなの?「ミリオンライブ」
アイドルマスターミリオンライブ。アイマスをあまり知らない人にとってはどんな印象の作品でしょうか。正直な所、シンデレラガールズよりは知られておらず、シャイニーカラーズほどは盛り上がってないという印象が強いんじゃないかと思います。そういった印象はミリオンのPにもありました。シンデレラが太陽ならミリオンは月。アイマスの中でもどうしても今一歩メジャーになりきれない何かを、ミリオンには常に感じていたような気がしています。
ただ、ミリオンに人気がないかと言うと、決してそんなことはありません。ミリオンのライブは武道館では明らかに大幅なキャパ不足で、SSAであってもプラチナチケット化します。コラボ企画などでは他のアイマスと同等以上の盛り上がりを見せます。公式ラジオ「ミリラジ」の有料おまけ放送はアイマスのニコ生系番組で一番再生数が多かったりするんです。ミリオンはライトなファンはそんなに多くないんですが、ディープなプロデューサーが非常に多いタイプのコンテンツなんです。
その理由は簡単。「コンテンツが内向き」なんですね。どこか新規の人が入り込みにくい空気が存在するコンテンツだと思います。一旦入り込めさえすれば安住の地としてながーく楽しく居られるんですが、どうしても「広範に知ってないと楽しみきれない」ように感じる所があります。アイドル39人のことを知らないでミリオンのPはやるのは難しい、みたいなところもあったかもしれません。
しかし、近年のミリオンはどんどん触れやすい作品にはなってきています。内輪向きのネタではなく、アイドルの魅力を分かりやすく表現するシーンが本当に増えてきました。ソロ曲はキャラクター性を積極的に表現する方向になっているし、ユニット曲もコンテンツを知らない人に引っ掛かりそうなものが揃ってきています。現在放送中のアニメなどは、分かりにくさ・入りにくさをばっさり省いた、新規の人に本当にオススメできるものになりました。やはり、ミリオンの公式としても内輪向けだったのを問題視してたのかなと、そういう風に感じることもあります(なのでアニメを見てほしい……)。
それでも、ミリオンが決して捨てなかったものもあります。それは「誰一人手放さないこと」「最高を塗り替え続けること」。これに関しては本当に10年貫き通してくれました。ゲームもアニメも39人(あるいは52人)のアイドル全員を主役として描き、それぞれが輝く形でコンテンツが供給され続けています。この点に関しては本当にミリオンは有能で、それ故にディープなファン、ディープなプロデューサーから10年間も愛され続けている理由となっています。
また、これは複数の人が言っているのを実際に目にしているんですが、ミリオンライブは他のどのアイマスよりもラブライブ!シリーズに近い空気感があると思います。ソロ×39人というスタンスから虹ヶ咲が近いかなという気もしますし、ユニットの組み方からはμ’sやAqoursに近いようにも感じます。アイドル同士の掛け合いも豊富な作品なので、結構いろいろなニーズにマッチすると思います。
そして最後にもう一度。アニメが本ッ当にいい出来なので、是非見てみてください。お願い!!!