映画「ラブライブ! The School Idol Movie」感想 ※ネタバレあり


(じー……)

ち、違うんだ!やよい!信じてくれ!

信じる?何を信じろと?

劇場版ラブライブ、公開4週目でようやく見に行ってこれました。だいぶ時間も経っているのでネタバレ込みで感想を書きたいと思います。

呪いと解脱

本当は先週見に行きたかったんですが、映画館の予約サイトをポチった直後に謎の悪寒があり、翌朝起きたら38度超の熱が出てしまいました。うちのやよい神が怒りの天罰を下したのかもしれません。えーと、偵察ですよ!そう、偵察!

というわけで、今日雨の降る中、改めて見に行ってきました。ラブライブは客層が幅広いですね。中学生から女子高生、OLと思しきお姉さん、自分から見ても年上のおじさん・おばさんも見かけました。やっぱりスクフェスユーザーが多いのかな。

4週目の日曜日ということで劇場は比較的空いてる感じ。昨日は特典商法で満席だったようです。まったく特典商法だなんて狡いマネしますね!(待て)俺はアイマス映画を13回ほど見に行きましたが、決して特典欲しさではありませんでしたよ!たまたま前売り券が13枚あっただけです!(待て)

そんなこんなでようやく見れましたが、とにかく高密度な映画でした。お腹いっぱいです。

もう少し尺が欲しかったニューヨーク

まずは前半のニューヨークパート。アニメ最終回から繋がる冒頭シーンを一瞬で蹴飛ばし、あっという間に着いちゃいましたねw。観光とライブと穂乃果の不安を描くシーンを全部詰め込まなきゃいけない関係上、おっそろしいスピードで旅程が消費されていき、正直ちょっと残念でした。「あ!あの橋見たことある!」ってセリフ出すなら橋も出して(汗。

ニューヨークには行ったことがないので観光パートはちょっとピンときませんでしたが、海未ちゃんの「どこかに連れてかれるんじゃ」の不安はよく分かります。むかし中国ですごく怖かったアル。あのタクシーの運ちゃんは15歳前後にしか見えなかった……。

途中1年生のミュージカルパート?なんかが入りましたが、特にニューヨークでは凛ちゃんが目立ってましたね。雨の中「大丈夫にゃー!」と飛び出すシーンは脳内スクリーンショットでバッチリ押さえました!あそこは前半で一番良かった。りんぱなは難しいこと考えないで踏み出せるところが長所ですな。最近は9人の中では凛ちゃんがお気に入り。

穂乃果の謎人物との出会いは後述するとして、タイムズスクエアのライブパートも唐突にスタート。ライブパート自体は良いものだったけど、この映画で一番浮いていたシーンな気がします。終わったと思ったらもう飛行機乗ってるからねw。ほんとこれ何しに行ったんだ。「仕事」っぽく向かったのに、放課後ティータイムのロンドン旅行と大差なかったぞw。

ラブライブ「最終回」としての物語

中盤から終盤はμ’sの締めくくりの物語。TVアニメ第2期で一旦結論が出ていた展開から、周りの圧力で一旦話が巻き戻ってしまうというなかなか珍しいお話でした。そういう経緯のストーリーなので、「やっぱり終わりにしましょう」という落とし所は予想通りだし、それで良かったと思います、と簡単に言えちゃうのは俺がライバーじゃないからかな?

途中、穂乃果がリーダーとしてどうすべきか悩むシーンがありますが、あの「謎の女の人」が解決へのキーマンでもあるので、アレが誰かわからないのはちょっとモヤモヤしますね。まあ、そんなに深くウジウジすることもなく、割とサッパリ結論へと進んだので良かったです。

そして何より、後半がっつりアライズを出してきたのがナイスでした。あれ、アライズがただのゲスト扱いだったら、かなり説得力が違ったでしょうね。「スクールアイドルって何だ?」というところまで踏み込めたのは、今後の「サンシャイン」展開的にもプラスになってるのではないかな。

欲を言うなら、それ以外にネームド新キャラのアイドルがいて欲しかったところ。アイマス劇場版で言うところのミリオン勢ですね。まあ、出してたらニューヨークはなかっただろうけど……、ストーリーに「継承」要素がもう少しあると良かったかなと思います。雪穂と亜里沙じゃ不足ってわけじゃないんだけどね。あいつら身内すぎんねん。

ラストはもうライブ映像がすごすぎてわけが分からない状態に。あの秋葉原アイドル無双シーンはもうちょっとじっくり見たいので、円盤出たらレンタルしようと思います。あと、エンディング曲。メンバーの名前が歌詞に入ってるの最高っすね。「団結」みたいだ!そうか?

μ’sとその他もろもろ

映画内でのメンバーの扱い格差がちょっと大きかった気がしています。穂乃果と凛ちゃんは主役&エース、真姫ちゃんと希は絡みも多くて主力級。かよちんとにこにーは良くも悪くもジョーカー的ポジション。ことり&エリーチカがいまいち目立ってなかったなあって感じで、そして一体どうしたんだ海未ちゃん……。もうちょっとカッコいいところ描いてあげてもいいんでね?いい歌詞書いたのに……。

TVアニメではなぜか希に「イラッ」とすることの多かった俺だけど、劇場版はかなりいい感じでした。あとは真姫ちゃんの「誰とでも絡ませたくなる感」がしっかり機能していたな、と。

少し残念だったのは、3年生組の卒業感がまるで無かったこと。とは言うものの、これは「あえて」なんでしょうね。だって作品的には3年生以外も全員「終わり」なわけですから。ていうかあの時間軸はどうなってるんだ!アキバのアイドル祭りとか最後のライブとかアレはいつやってるんだ!3月長すぎだろwww!

そして「女性シンガー」。あれは一体なんなんでしょうね?「未来の穂乃果」説はかなり強いみたいだけど、うーん。結果的に穂乃果に「マイクを授けた」のに穂乃果自身は「μ’sを終わりにする」という、なかなかトンチンカンな展開になってるのがちょっと謎です。あのマイクバッグが全く開封されないのもアイテム的な意味で謎だなあ。別に不思議展開があってもいいし答えが分からなくてもいいんだけど、尺が足りてない要素が多すぎるので正直なくても良かったかな?と思っちゃいました。高山さんの英語歌を映画館で聞けたのは良かったけどね。

良い終わりとこれから

ラストがまさか雪&亜里の「かつてμ’sという伝説のアイドルがおってな……」で終わるとは思いませんでした。本当にケリつけちゃいましたね。潔くて気持ちいい終わり方だったけど、これからどうするのかな。言い方悪いけど、こんな金ヅルコンテンツを終わりにできるのかw?

個人的にはラブライブは1期よりも2期が面白く、劇場版は更に面白くなってました。このまま終わるのもったいないので、何か来ることを期待しておきたいと思います。

うわー、長くなった。これは感想を話し合いたくなる映画だね!良作でした!


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