PSVRを買って遊んでみた感想


VR元年ですね!閉塞する据置ゲーム市場を打破するかもと期待される大本命のVRが、いよいよ家庭用ゲーム機にやってきました。個人的にも昔立体視動画とか作ってたこともあり、すごく楽しみにしてました。なんとか発売日に手に入れたので、しばらくプレイした感想を書きたいと思います。結論から言うと、これを体験しないのは勿体無い!ぜひプレイしてみるべきだと声を大にしていいたいです。

接続と装着:けっこう簡単!

某ノジマ電気で予約して買ったのですが、箱がでかいでかい。しかも相当重いので、自転車で持って帰るのはかなり大変そう。どれだけ重たい装着感なのかとドキドキしました。

実際に中を開けてみると、非常にシンプルな接続説明書が入っていました。すべてのケーブルに番号が振られており、2ページごと1手順の簡単な説明で、誰でも簡単に接続ができると思います。この辺の気配りは家庭用ならではで素晴らしいですね。ただ、さすがにケーブルは多く、PS4まわりはケーブルだらけになっちゃいます。ケーブルは途中で切り離すことができるため、ヘッドマウント部の収納はしやすいです。

装着は、最初ちょっと戸惑うものの、一旦慣れると非常に快適です。後ろのボタンでアンロックし、そのままグイーンとゴム部を伸ばして頭にセット、その後後ろのダイヤをキリキリ回すだけです。ディスプレイ部は頭部固定部とは別にロックがあり、自由に前後に動かすことができます。この仕組みのおかげでメガネを付けたままでも容易に装着可能です。そして何より、頭への負担が小さい!普通の密閉型ヘッドホンより快適なんじゃないでしょうか。まあ、ヘッドホンも付けるわけですけども。自分はソニーのMDR-100Aというヘッドホンを使用していますが、ほぼ干渉なく装着することができました。装着感はかなり良いです。それより先に映像の方でやられますw

全体的に、かなり敷居が低いです。椅子やら机やらを再配置しないといけない手間は人それぞれあると思いますが、少なくとも「VRやるか……めんどくせー」感はかなり薄いと感じています。

映像の見え方:画質は決して良くないけど、存在感にビックリ

さて、画質なんですが、ぶっちゃけあまり良くありません。解像度が低く、ゲームによっては「近視」のような見え方になるものもあります。最初装着したときは実はちょっとガッカリしました。

ところが、実際にゲームを始めてみると、なんという没入感!なんという存在感!すごいです。ビックリします。特に、2m以内の近接物の存在感と、上下左右前後すべてに広がる空間の表現は、今までのゲームとは比べ物にならない臨場感です。なんせ、自分の部屋より広い空間が目の前に出てくるわけですからね。

解像度はゲームによって違う気がします。なので、もしかしたらPS4 PROにしたら画質が向上するゲームがあるかも。視野角は他機種より狭いとのことですが、ぜんぜん気になりません。コンテンツによるところもあるかもですが、ヘッドセットを被ったら「そこ」にいる感じは十分すぎるほどあります。音の効果も大きいかもしれません。

PSVRという商品が今後も中長期的に継続していくのであれば、画質・解像度はもっと向上するのかもしれません。PS4もPRO(もしくはその後継機)が当たり前になったりするのかも。そういう意味で「今は買わない」という判断もアリなのかな?でも、今この時代にこの体験ができるのは特筆すべきことだと思いますよ。ぜひ一度体験してみてください。

VR酔いは、今のところそれほどではありませんが、それでも1時間装着しているとかなり疲れます。1時間すぎると頭痛もしてきますね。やはり、適度な休憩は必要だと思います。そもそもあまり長く入り込むゲームには向いていないかもですね。ただ、なんか慣れてきそうな気もしているのですが、それは果たして良いことなのかどうか。

各ゲームの感想

ここからは各ゲームやコンテンツの感想を書いていきます。致命的なネタバレは避けるつもりですが、一応ご注意ください。★の数は「VRとしての面白さ」であり、必ずしもコンテンツの面白さではありません。

アイドルマスターシンデレラガールズ ビューイングレボリューション

価格:2,480円(税込) / VR体験度:★★★
アイマスPですので、もちろん買いました。もう何回も見ています。アイマスライブ最高!!ただ、VRの楽しさという点ではちょっと低めかなと思います。アイドルまでの距離がややありますからね。客席も暗いので、だいたいデレステの画面感に近い感じ……というかデレステの方がおかしいんですよアレはw むしろアンフィシアターの表現が凄いです。後ろのモニター映像とか、あと曲の前後に表示される「誰もいないアンフィ」に「おおっ」となるかもしれません。椅子こまかい。椅子すごい。あとみりあが最高です。みりあ最高。うむ。

サマーレッスン:宮本ひかり セブンデイズルーム

価格:2,980円(税込) / VR体験度:★★★★★
サマーレッスンは、上記のVRの感想がそのまんま当てはまります。背景の解像度が低くて、初めてこのソフトをプレイした人は「あれ?」と思ったのでは。最初に画面に現れたひかりちゃんもちょっとボヤけ気味…だったのですが、その直後、一気に距離を詰めてきたときの存在感!うわあ!目の前に女の子がいる!プレイ中なんど顔を近づけたことか。口の中に歯が見えるのが「ドキッ」っとするんですよマジで。スカートとか透けブラとかほんとあざとくて、ついつい手が伸びてスカッ、スカッと宙を切ります。ヤバいです。買いですよコレは。

KITCHEN

価格:93円(税抜) / VR体験度:★★★★★
VRの凄さを知ったのは、ほとんどの人が「サマーレッスン」でひかりちゃんが距離を詰めてきた瞬間か、もしくはこの「KITCHEN」の恐怖体験ではないでしょうか。ごくごく短いバイオハザードのコンセプト作品のようなものですが、何をか言わんや。恐怖映像に耐えられる方には絶対にオススメです。恐怖の質が違います。最初の1回はマジでヤバい。お値段は怖くないので、是非どうぞ。

シン・ゴジラ スペシャルデモコンテンツ

価格:無料 / VR体験度:★★★
シン・ゴジラの体験映像のようなものです。東京駅前でゴジラが歩いているのを見てるだけ、なんですが、さすがゴジラ、巨大さは凄まじいです。火すら吹かないので割とあっさりしちゃってるのがアレですが、何と言っても無料ですからせっかくなのでDLしましょう。

Allumette

価格:期間限定無料 / VR体験度:★★★★★
この「Allumette」は20分程度の短いVRアニメーションですが、VRムービーという新たな可能性を体験するのに、これ以上の作品はないかもしれません。まるで目の前でクレイアニメーションが意思をもって動いてるかのような、今まで経験したことのない世界が広がります。これほんと凄かったです。「マッチ売りの少女」をモチーフにしたしんみりとしたお話ですが、没入感の高さとVRのリアリティが合わさり、非常に心に刺さりました。ぜひ多くの人に体験してもらいたいです。なお、ローカライズに誤りがありまして、タイトル画面の「Xを押すと始まる」は嘘です。タイトルロゴを注視していると文字の色が変わって、物語が始まります。

Invasion!

価格:無料 / VR体験度:★★★
こちらもVRムービー作品ですが、「Allumette」ほど入り込むようなストーリーではなく、よくあるアメリカンコメディーのショートムービーです。内容は特筆するものでもないです。ただ、このムービーの面白い特徴として「両眼視差が少ない」ことが挙げられます。特に背景は一枚のペラ絵のような感じになっていて、立体感がほぼありません。当然臨場感が薄れるのですが、目の前のキャラや宇宙船だけに注意が集中する上に、視差が少ないと見やすいということもあり、おそらく酔いも少ないと思われます。こういうやり方もあるのだな、と納得。

PlayStation VR WORLDS

価格:5,292円(税込)
ソニーのVRローンチソフトにして、一種の有料デモとも言えるソフトです。こちらには5本のゲームが入ってますので、個別にレビューします。余談ですが、ゲームセレクト画面に出ている丸いオブジェクトは、コントローラーで叩いたりヘッドセットで頭突したりすると、ゲームによって違う動きをするので楽しいですよ。特に「Danger Ball」を思い切り叩き飛ばすと最高。

Ocean Descent(オーシャン ディセント)

VR体験度:★★★★★
海に潜ったらサメがいました、という分かりやすい映像コンテンツです。プレイヤーの操作が影響を及ぼすことはないため、ただ「見てるだけ」なんですが、VRのローンチコンテンツとしては最高峰のものでしょう。前後上下左右のすべての方向から魚が現れ、「世界に包まれている」感覚を味わうのに最適なコンテンツでした。サメはさすがに「食われる」とは思わないものの、思わずのけぞるほどの迫力があります。

The London Heist(ロンドン ハイスト)

VR体験度:★★★★
一人称視点で進むマフィアものドラマティックシューティングゲームです。ちょっとしたストーリー上の仕掛けがあり、何周か楽しめます。射撃パートは視点を変えて遊べるのが楽しいですが、割となんちゃって感が強く、あまりのめりこむタイプのゲームではないですね。それより、VRを活かしたドラマパートの方が面白いです。アクションシーンは単純に映像作品として見てもなかなかのもの。ガタイのいいお兄さんが凄んでくるのはかなりの圧迫感で、結構ドキドキしました。もうちょっとストーリーのテンポが良いと助かるんだけどな。

Danger Ball(デンジャー ボール)

VR体験度:★★★★
FLASHでこんなゲーム見たことあるぞw。3Dでの卓球、しかも操作は「プレイヤーの頭」で行うので、つまり「頭突き卓球」ということになります。直感スピードバトルという表現がまさにハマる分かりやすい操作で、結構楽しめます。難点は、つい頭を強く降ってしまい、ヘッドセット&ヘッドホンがズレてしまうこと。幸い、プレイ中は一切コントローラーを触らないので、両手を頭に添えて遊ぶのがいいと思います。なお、上記のFLASHゲームと同じく、勝ち進むとCPUがえげつない強さになっていくので、クリアするのはなかなか大変です。

VR Luge(VR リュージュ)

VR体験度:★★★
一言でいうと「頭で操作するレースゲーム」。アクセルやブレーキはなく、コース壁や障害物を避けるために左右移動し、「減速を防ぐ」ことが目的となるゲームです。上記の「Danger Ball」もそうなんですが、頭の動きがそのまま操作になると、前以外を向くことができなくなってしまい、あまりVRの旨味がなかったりします。「Danger Ball」の方は頭突きアクションが楽しいのでいいんですが、こちらは普通にコントローラーで左右移動して、トラッキングが自由にできた方が良かったのかなあ、と思いました。そこはグランツーリスモに期待かな。

Scavengers Odyssey(スカベンジャーズ オデッセイ)

VR体験度:ある意味★★★★★
一人称視点で進むSFアクションシューティングです。主人公はロボットに乗っており、コントローラーで操作しながら進んでいくのですが……これ、自分はめちゃくちゃ酔います。左スティックで方向固定の平行移動、右スティックで左右への旋回という操作に加え、頭部のトラッキングで照準を合わせて攻撃という、要は視点変更操作が二種類あるわけです。これはキツい。「ジャンプ」「物をつかむ/投げる」というアクションもあって、このゲームが一番ゲームらしい作品なんですが、VRで普通のアクションゲームを遊ぶ難しさを感じました。1面はクリアしましたが、ゲームとしてはそこそこシビアで、割と面白いですよ。

Rez Infinite

価格:3,400円(税込) / VR体験度:★★★★★
最後に紹介する「Rez Infinite」は、この中では唯一のVR「対応」、つまりVR「専用」ではないソフトになります。また、比較的「見てるだけ」のVRソフトが多い中で、ちゃんとゲームとして成立してる作品でもありますね。もともと「Rez」自体が革新性バリバリのゲームなのですが、VR対応したことで更に「共感覚」感が増し、コントローラーの4つ打ちのバイブ振動と合わせて、まるでゲーム機と一つになったかのような、とにかくなんだかすごい体験ができます。これが21世紀のゲームなのか……未来ずら~……と思わず呟いてしまう新しさ。あと、自分の場合はやや酔いやすいかも?

「シアターモード」について

PSVRには「シアターモード」というものがあります。通常のシステム画面や2Dゲーム作品、映像コンテンツなどは、このシアターモードで表示されます。

ということは、普通のヘッドマウントディスプレイみたいなもの?と思いきや、これが一味違うんです。画面トラッキングはVRゲームと同じく有効になっているため、仮想スクリーンは宙に浮かんでおり、自分の首の動きに「画面がついてこない」んですね。日本語で言ってもピンと来ないかもしれませんが、体感的には「映画館でひとりきり」の貸切状態にきわめて近いものです。

こちらもVRと同じく少し解像度が荒いのが難点ですが、しかし大スクリーンの迫力は満点!PS4はブルーレイの再生ができますから、映画を流せばまさに映画館!ライブBDを流せばそこはもうライブビューイング会場です!もちろん通常のゲームもできます。自分は854×480解像度のプロジェクターを常設しているのですが、あれ?これはもうプロジェクター要らないんじゃ?

前述の通り、長く付けていると疲れてしまうのが欠点ですが(VRゲームほどは酔わないと思います)、超大画面でゲームをやりたい人なんかにはかなりオススメできます。もしかしたらこちらの用途の利用時間のほうが長くなる人もいるかもしれないですね。部屋が狭い人にもオススメです。

まとめ

VRの定番のコメント「体験しないと分からない」は本当です。PS4は簡単にスクリーンショットが撮れるわけですが、自分で撮ったスクショでも「伝えたいものが全然伝わらない」んですよね。「KITCHEN」がいかに怖いと言っても、VRヘッドセットを外してテレビ画面で見ると全然大したことないんですよ。VR特有の臨場感と存在感は、「体験しないと分からない」わけです。

なので、少しでも気になるなら、とにかく体験してみましょう。持ってる人にやらせてもらうもよし、体験会に出かけるも良しです。見知ったつもりでいるのはちょっと勿体無い。買うか買わないかを決めるのは体験してからでも遅くはありません。

VRは今後生き残れるか、何ともいい難いところがありますが、個人的には「残る」と思ってます。コンテンツが「時間の奪い合い」の時代になって久しいですが、「少時間で極上の体験」という方向性は時代にも合ってると感じてます。まったく新しいジャンルのゲームも出てくるかも。期待していいのでは。

安い買い物ではないですが、人生で経験したことのない感覚は何物にも代えがたい体験です。未来をぜひ、その目で。


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