劇場公開 OVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ」感想
2014年12月4日(木) 感想
池袋の映画館でOVA「ゆるゆり なちゅやちゅみ」の劇場上映を見てきました。
何か変わった!!
ゆるゆりといえば、アニメを見るという概念がなかった私をアニオタに引きずり込んだ大傑作なわけですが、今回のOVAはTVアニメ1期・2期と何か雰囲気が違います。それもそのはず、作ってるスタッフがTVアニメ版とがらっと変わってるんですね。
(:3)三 | TVアニメ 1期・2期 |
OVA なちゅやちゅみ |
---|---|---|
監督 | 太田雅彦 | 畑博之 |
キャラデザ | 中島千明 | 谷口元浩 |
音楽 | 三澤康広 | 藤澤慶昌 |
アニメ制作 | 動画工房 | TYOアニメーションズ |
その他 | シリーズ構成 あおしまたかし |
シナリオ 横手美智子 |
原作 | なもり |
全然ちがうな!正直なところ、太田&あおしま作品と動画工房の大ファンなので、発表があった時は残念に思ったものです。とはいえ、ゆるゆりはゆるゆりなので、ポジティブに楽しみにすることに。声優の変更がなかったのは良かったです。
すごく変わった!!!
で、実際見てみたんですが、全然ちがうな!!という印象です。
キャラデザはそれほど気にならなかったんですが、まず部室など背景が変わり、色設定が変わり、カメラワークが変わり、キャラの表情が変わり、と見た目だけでも全然別物になっていました。その上でBGMの雰囲気が135度くらい違うものになったため、もうこれは別のアニメ作品という感じです。
更に言うと、間が空いたからか監督が変わったからか、声優さんの演技も変化していたように思います。キャラで言うと特にちなつが「かわいい」感強めに出していた印象を受けました。毒素の薄い大久保瑠美は何気に新鮮です。
この「違い」を意識しすぎてしまったのは単純に見る側として反省ですね。変わった=悪いということではないので、もう少し内容に集中しても良かったかな。
ストーリー:原作消費に汗
さて、内容ですが、率直に言って面白かったです。
冒頭のアレはぶっちゃけ予想していましたが、日常パートからキャンプのパートまでしっかり詰め込んであり、1時間の内容としては100点に近いと思います。劇場内ではクスクスゲラゲラと笑い声も上がり、終始退屈せずに楽しむことができました。
ただ、別の意味で不安になるのは、原作の(それも面白い)エピソードを結構消費してしまったこと。これはもしかして3期が遠のいたのでは……?うーん、ちょっとフクザツな気分。
演出が変わったためか、特にオチ担当になりやすい千歳の雰囲気が結構変わりましたね。逆に、京綾・さくひまを始めとする百合勢は安定の関係性だったと思います。主だったエピソードは原作通りなので、キャラ的な意味での違和感は特にありませんでした。あかりかわいいよあかり。
褒めておきたいのは、姉妹や先生などのちょい役をちゃんと声付きで出してくれたこと。これは嬉しかった。またTVアニメ化するといいなあ。本音で言うと太田・動画工房組での作品が見たいとこではありますが、それはあくまでプラスαの話であり、今回のOVA作品自体は十分満足のいくものだったと思います。つまり、どっちでもいいので、3期、期待してます。
そして最後にお叱りの声。アッカリーンしろよ!!