一人でカラオケすることに抵抗のない人種なので、自宅でもカラオケをやります。PlayStation3（以下”PS3″）の「JOYSOUND DiVE（以下”DiVE”）」を長らく使っていたのですが、なんと2014年10月でサービスが終了してしまいました。なんでや！

しかし、めでたく2014年12月11日より新サービス「JOYSOUND TV Plus（以下”TVPlus”）」が始まりました。今日から使い始めてみたので、ちょっとレビューしてみたいと思います。先に結論を述べますと、かなりいい感じに仕上がっています！

※「JOYSOUND TV Plus」はPlayStation4（以下”PS4″）・PS3・PlayStation VITA（以下”VITA”）の3機種でリリースされています。このエントリで紹介するのは、2014年12月にリリースされたPS4・PS3版です。VITA版は2013年よりサービスを提供しており、やや古いバージョンになっています。なお、記事内の写真はPS3版のものです。

まず、以前の”DiVE”に比べて、圧倒的に動作が軽くなりました。各メニューはサックサク、画面遷移もスラスラ、曲の検索結果は何万件ヒットしようが5秒以内に表示されます。また、機能・画面デザインが非常にシンプルになっており、操作を迷うことがありません。以前の”DiVE”は画面遷移や曲検索がモッサリしてた上に、メニューが細々していてどこに何があるのか分かりづらかったんですよね。削られた機能もありますが、それが気にならないほどの圧倒的な軽快さ。これは素晴らしい！

ゲーム機で曲検索する上での支障が日本語入力ですが、これにも強力な支援機能が付きました。なんと、手持ちのスマートホンが「デンモク」代わりになります。使用方法も簡単、画面のQRコードを読み込んで、スマホのブラウザで操作するだけ。アカウントを作る必要一切ナシ！スマホのブラウザならフリック入力でガンガン曲を選ぶことができますし、歌唱画面でも曲選択ができちゃいます。すごい時代になりましたね。

また、JOYSOUND自慢の全国採点機能もパワーアップしました。”DiVE”ではランキング上位のごく一部の曲でしか対応していなかった採点機能ですが、”TVPlus”ではかなりの曲で採点ができるようになりました。細かいデータはないのですが、8～9割以上の曲で採点が使えるようになっているように見受けられます。

採点機能をオンにすると画面に音程グラフが現れ、シャクリ・ビブラート判定も随時表示されます。また、数十秒おきに現在の順位が表示されるようになっており、店舗の業務用JOYSOUND端末とほぼ同等の仕様になりました。ランキングが業務用システムと連動しているかどうかは不明ですが、なかなか楽しめる感じになっています。

そしてもう1点。”DiVE”ではマイクの遅延が問題とされることが多かったですが、”TVPlus”ではかなり改善されているように感じます。また、判定を正確に行うために、マイクを使って遅延の測定を簡単に行う機能が搭載されました。おかげで、採点機能のタイミング判定の精度が上がったような気がします。

つまるところ、家庭用機としてはほぼ完璧の出来栄えと言っていいのではないでしょうか。これだけできて料金は据え置きの、24時間300円、30日1000円です。音漏れを気にしない環境が用意できれば、これはもうカラオケボックスに行く理由がないんじゃないの！？というコスパですよ。しかし、最大の欠点が次に述べる”収録曲”です。

収録曲数は増えているように見えるけども……

さて、肝心の収録曲数は「10万曲以上」となっていますが、コレはもうJOYSOUNDの家庭用カラオケの標準表記となっているようで、実のところよく分かりません。ただ、業務用機は2014年12月現在24万曲収録を謳っており、俺の確認した限りでも「業務用にはあるけど家庭用にはない曲」というのがそれなりに存在するようです。

さすがに定番曲は網羅しているようですが、B級アーティストのアルバム曲などとなってくるとかなり微妙なラインかもしれません。俺はアイマスプロデューサーなのですが、ミリオンライブ曲が1曲も入ってなくて絶望しました。Thank Youだけでも入れてくださいお願いします。

厄介なのが、家庭用の収録曲はインターネットで確認ができないことです。いちおうページはあるんですが、ここ3ヶ月分の新曲しか見れないんですよね。それ以前のはカタログを買えってことらしいです。まあ、Wii版なんかは毎月1000曲レベルで追加配信してたらしいし、WEB公開は難しいかもしれないですねえ。

機種間の違いについて

“TVPlus”のPS4・PS3版の基本機能にほとんど違いはありませんが、多少はあります。

まず、動作の重さはさほど差がありません。ややPS4の方が軽いかな？といったくらいの違いです。また、これはソフトの差ではないのですが、PS3はPS Storeがクソ重いです。このため、チケット購入処理がPS3だと非常にウザく、この点ではPS4が良いかもしれません。あ、ちなみにチケットはPS3とPSS4で別物のようで、使い回しは出来ませんでした。

PS4版にも欠点があります。まず、PS4では動画共有のShare機能が使えません。これは仕方ないですね。ただ、そのせいで「録画禁止区間に入りました」メッセージが頻繁に表示されます。これが結構ウザいw。

あと、マイクによるかもしれませんが、PS4版ではUSBマイクを「ヘッドセット」と認識してしまい、標準設定では音が出ない現象がありました。この現象はPS4の設定画面で「ヘッドセット」の出力設定を「チャットのみ」にすることで抑止できます。

PS4版特有の機能としては、PS4カメラがあれば「プレイヤーが歌っている姿」をWEBに公開することができます。うーん、使いたい人は使えばいいんじゃないですかw？

なお、同名のソフトのVITA版については「スマホで曲名を検索」機能がないのが最大の違いです。VITAでカラオケする人は少ないでしょうが、VITA TVだとその差は大きいかもしれませんね。

まとめ

繰り返し述べますが、機能的には完璧です。収録曲で満足できるようであれば、まったく問題はないと思います。何より、ダウンロードは無料で、あとは300円で24時間歌い放題ですから、導入の敷居はきわめて低いです。

まあね、JOYSOUNDは曲数の多さと引き換えに楽曲データの作り込みがゴニョゴニョなところがあり、ぶっちゃけカラオケ的にD●Mと比べてどうなの？と言われることも多いです。お値段なりのお手軽カラオケというポジションなのは、今も昔も、業務用でも家庭用でも同じですね。それでも良いよ気にしないよ～という方には非常にオススメです。Wii U/Wiiにも似たようなサービスがありますし、良かったら始めてみてください

なお、PS4・PS3版ではUSBマイクが必要です（一応PS4版では本体に付属のヘッドセットマイクでも歌えるようですが）。ウチのマイクはこちらの製品ですが、安くてもちゃんと使えました。良かったらどうぞ。